『環境・生物多様性保全』アクションパネル
環境・生物多様性保全
[2024/07/04]石崎 雄一郎(ウータン・森と生活を考える会 (HUTAN Group)事務局長)「ボルネオ島の熱帯林破壊と私たちの消費生活とのつながり」
✓環境問題と自分の関係が分からないという声→「自然はあなたであり、あなたが自然である。自然を破壊することは、あなた自身を破壊することだ」
✓ウータン・森と生活を考える会:熱帯林の保護、インドネシア・マレーシア・ブルネイにまたがるボルネオ島の森での体験(虫や森の声)という発表者の原点
✓地表の約6%の熱帯林に80%以上の生物種が棲む熱帯林の生物多様性、生物同士が相互に密接に関係しあっていることが生物多様性の重要なポイント
✓数万年~数億年かけて作られてきた生態系⇔人間はその土台となる空気・水・土を数百年で使い果たし、他のいきものとの繋がりを断とうとしている(環境問題)
✓アブラヤシプランテーション:生物の声が聞こえないどこまでも変わらない風景
←生産側(労働力の確保、外貨獲得手段)だけでなく、様々な製品に使われるパーム油の消費者である自分も熱帯林の破壊者と気付く
✓現代の生産者・消費者によるコスト(安く製品を買う、そのためのプランテーション)を支払うのは途上国や次世代の人々や他の生物→フェア?サステナブル?
✓熱帯林の問題:鉱物紛争や子ども兵、土地収奪、野生動物の絶滅などグローバルサウスや次世代、他の生物への差別の構造
✓工場畜産と熱帯林:哺乳類の6割を占める家畜。放牧地確保のための森林伐採、地球上の穀物の3-4割をエサとして消費→飢餓、温室効果ガスの要因
✓プラネタリー・バウンダリー:熱帯林関連問題が示している地球環境の限界
✓消費者としてできること:環境・人権配慮の基準を定めるRSPO認証制度を購入することで熱帯林破壊を食い止める期待がある⇔一方で、①プランテーション内に生態系は無い②プランテーションは植民地主義の産物であることから、パーム油の存在自体が持続可能性に反しているという意見もある
→ライフスタイルの変化:有機農法・地産地消、つくり・分かち合う社会の構築へ、一人ではなく市民活動/NGOへの参加を通じた連帯、現地での活動
→平和な世界の構築には環境・地域・世代差別(格差)をなくすことが不可欠
関連するミーティング:
【AP環境・生物多様性保全】「地球のいのちを大切にするアクション」
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